図書案内

シリーズ名 K+K PRESS(ケイ・プラス・ケイ・プレス)
タイトル 友よ、科学の根を語ろう(ともよ、かがくのねをかたろう)
サブタイトル 思索する若き世代の未来のために(しさくするわかきせだいのみらいのために)
著 者 菊池 誠(きくち・まこと/東海大学名誉客員教授、元ソニー常務・中央研究所所長)

ジャンル:科学・工学・科学技術
ISBN 4-7692-0445-0
定価:本体2,500円+税
判型:四六判ハードカバー
ページ数:288ページ
発行年月日:2003年9月5日

対象:一般



日本図書館協会選定図書

■内容紹介
 「科学者は、数学ができ、冷徹で、理屈っぽくて傲慢」はウソ。科学の営みの実際は、豊かな個性と面白さ、失敗や試行錯誤に満ちている。トランジスタの生みの親として知られるショックレーも、「私は賢くないよ。私ほど失敗を繰り返した男は少ないんだ」と語っていた。……科学を知ろう! 科学が身近に感じよう!
■著者紹介
 1925年、東京生まれ。1948年、東京大学理学部物理学科卒業。通産省電気試験所(現・独立行政法人産業技術総合研究所)に26年間、その後ソニーに常務・中央研究所所長として15年間在職し、一貫して、半導体とエレクトロニクスの基礎研究に携わる。89年より東海大学工学部教授、2000年より同・名誉客員教授。理学博士、米国ナショナル・アカデミー・オブ・エンジニアリング会員。『トランジスタ』(六月社、1959年・毎日出版文化賞)、『情報人間の時代』(実業之日本社、1970年・日本エッセイストクラブ賞)、『幸運な失敗』(日本放送出版協会、1972年・サンケイ児童出版文化賞)、『エレクトロニクスからの発想』(講談社)、『若きエンジニアへの手紙』(ダイヤモンド社)、『日本の半導体四〇年』(中公新書)などの著書がある。1994年、神奈川文化賞受賞。

■目次

序章
 問題提起
 二〇世紀には科学技術の大きなイベントがあった
 日本の戦後の軌跡、そして「科学技術立国」
 序章のまとめ

第1章 そもそも科学の方法は?
 真実を知ることの面白さ
 砂の中の宝さがし。一つのケース・ストーリー
 現象の確認まで
 探りを入れる工夫は?
 推論と偶然
 検証から本質へ
 「将棋倒し」(ドミノ)
 現象解明の道筋
 メンタル・ピクチャーの意味
 抽象概念が果たす役割
 検証を重ねることが科学の仕事である

第2章 仕事の現場――研究の現場は芸術活動と似ている
 科学の仕事に対する誤解
 思い出す「ショックレーの言葉」
 研究は知的なゲーム
 魅力の源泉
 信頼できる知識を作り上げる
 レフェリーの仕事
 仕上げのために続く検討

第3章 二〇世紀という特別な時代
 ロンドンの雑誌社からの電話インタビュー
 歴史的な背景
 第二の流れ。キーパーソン登場
 「伯楽」が動く
 創造的な失敗の哲学
 幸運な失敗。増幅の確認
 新生児トランジスタの二重性格
 トランジスタの成長
 数の障壁、そして集積回路の誕生
 集積回路の発展
 ソフトとハードの融合。何でもできる!
 物理学とエレクトロニクス技術、そしてプロセス技術
 歴史を見ないと誤解を起こす。IT革命?

第4章 歴史と文化という背景
 科学はどこまで普遍的なのか?
 違いの認識
 学生のプレゼンテーション
 YESとNO
 ショックレーとのテレビ対談での出来事
 歴史の意味

第5章 日本の戦後復興の教訓
 世界の奇跡といわれた戦後復興。その中の教訓は?
 戦後に生まれた触発
 山登りモデル
 追い上げ、四つの要因
 アメリカの憂鬱
 日米の間の軋み
 得手と不得手の認識
 もう一度、歴史という背景
 戦後の逆立ち現象
 変化の節目

第6章 科学の終わり?
 『科学の終わり』が意味するもの
 収斂する方向と若返りの泉
 一つの思考実験
 異なった面からの問題
 歴史的な段階
 コンピュータと脳
 電子頭脳?
 工学の手法

終章

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