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タイトル 改造自動車・設計の基礎と認証の取得
(かいぞうじどうしゃ・せっけいのきそとにんしょうのしゅとく)
サブタイトル
著 者 大野 耕一(おおの・こういち)

ジャンル:機械・金属・機械工学
ISBN 4-7692-0418-3
定価:本体2000円+税
判型:A5
ページ数:176ージ
発行年月日:2001年7月16日

対象:改造車設計者、認証取得担当者

■内容紹介
 改造自動車を製作し,ナンバーを取得するためには,陸運支局や運輸局など,いわゆる"車検場"の認可が必要である。したがって,"車検場"が求めるさまざまな基準を熟知して設計に携わることはもちろんであるが,申請書の書き方などにも常に配慮が欠かせない。
 ところが,改造自動車に関する出版物は,ごくわずかしかないのが実状である。そこで,従来はやむを得ず各人が,試行錯誤を繰り返しつつ,設計や申請に当たってきた。私もその一人だが,現在は,各社の技術者たちに助言する立場にたっている。
 本書は,第一線の技術者たちから問い合わせが多く寄せられた設計の基礎について書いている。また,実際の経験をもとにして,申請書の書き方や申請時の注意点などにも触れている。
 取り上げている自動車は,製作台数が圧倒的に多い産業用自動車が主である。だが,設計の基礎や,トラブルの予防と対策は,乗用車系にも応用できる。
特殊な装備を施し,限られた用途をもつ自動車は,生産台数が少ないために,標準車を改造し,製作するケースが増えている。改造に要する費用は安くなく,価格に対する圧力が次第に高まっている。
 そのうえ,輸送システムの高度化にともなって,これらの車両はますます複雑化する傾向にあり,品質や安全性に対する要求も,以前よりもはるかに厳しくなっている。
 このような環境のもとで第一線にたつ技術者に,本書が少しでもお役にたてれば幸いである。
                                    (大野 耕一)

■著者紹介
1952年生まれ。日産ディーゼル工業株式会社で、車軸、推進軸、ブレーキなど車両要素系の開発・設計を手始めに、車両設計、新型車の認証、市場調査、車両火災調査、特許調査などに携わる。
その後、日産ディーゼル工業・関連会社に出向して、改造自動車の設計と認証に従事する。
2000年、大野技術事務所を開設、同事務所代表。日本技術士会、日本機械学会、自動車技術会会員。技術士。

■目  次
○第1章 改造自動車とは

【定義】 【改造届出】 【届出が必要な範囲】 【ナンバープレートが付くまでの流れ】 【緩和申請】 【監督官庁との関係】 【本書が取り扱う範囲】

○第2章 関連法規と法規制

【総論】 法 体 系/法規への対応に関する注意点/道路関連3法
【消防車】動力消防ポンプの技術上の規格/消防検定制度
【教習車】車格規定/教官ブレーキ規定/公安委員会の教習車証明書/用途による違いの有無
【除雪トラック】緩和申請/諸元表の「2段書き」
【防爆車】関連法規/規   格
【防弾車】防弾規格/規格適合証明
【LPGローリー車】関連法規/改造に関係する法規制/LPガスの配送方式との関連
【その他の車両】車両運搬車/空港用構内車/福祉車両

○第3章 改造自動車の特別構造

【各車種に共通する構造】トランスミッションPTO/フライホイールPTO)トランスファーPTO/エンジンフロントPTO
【消防車】全出力動力取出装置(フルパワーPTO)/補助冷却装置/ダブルキャブ/警告装備と通信機器/オイルパンヒーター/特殊動力取出装置(ダンパー付PTO,パワーディバイダー)
【教習車】教官用補助ブレーキ/教官メーター/教官ミラー/その他の装備
【除雪トラック】車両前方のフレーム補強/大容量ジェネレーター/ツインジェネレーター/熱線入り前面ガラス/ハイキャブマウント/除雪プラウの電子制御/そ の 他
【車両運搬車】フレームの改造/キャブルーフカット/低キャンバー(そり)スプリング
【防爆車】発火を抑えるための構造/排気温度を低下させる対策/構造上の適正/防爆改造車の限界
【防弾車】窓の防弾処理/車体外板の防弾処理/タイヤの防弾処理/燃料タンクの防弾処生産形態
【LPGバルクローリー車】保安関連装置/温水取出し
【その他の車両】空港用構内車/福祉車両

○第4章 改造自動車・設計の基礎とポイント

【設計に入る前に】基本データの入手/設計計算の省略/新規開発時の対応/先人の知恵の活用/資料管理/改造自動車と特許(知的財産権)/改造自動車とPL法/ISOマネジメントシステム/設計の効率向上/勘と経験と度胸
【構造体】外板の切断・曲げ加工/溶   接/ボルト類/リ ベ ッ ト/溶接、ボルト、リベットの併用/応力集中の防止
【電気系】電気の重要性/電気系統の分離とグループ化/ワイヤーハーネスの肥大化と固定/パワー電源系統/弱電系統(電子制御などの信号系回路)/車載通信機器のノイズ/静電気のアース/発電量の増大/定電圧装置(コンバーター)/その他の注意事項
【駆 動 系】エンジンの改造に対する考え方/エンジンの出力アップ/トランスミッション/推 進 軸/動力取出装置(PTO)取付けの留意点
【制 動 系】倍力装置移設/エアタンクの移設・増設/ブレーキ液タンクの移設・増設/配管設計上の注意/圧縮空気系統の保護/ブレーキシステムの変更/第3ブレーキの取付け
【かじとり系統】左ハンドル(一部の空港内作業車など)/左右両ハンドル(路面マーキング車)
【排 気 系】排気系改造設計の留意点/排気熱害への対応(温めてはいけない部品への配慮)/枯れ草の火災対策/消焔装置(フレームアレスター)の取付け/排気温度低下装置の取付け/排気ガスの後処理装置の取付け
【そ の 他】シャシスプリングの強化/タイヤ負荷率/防錆力強化/エンジンからの温水の取出し/ツインエアコン/標準幅シングルキャブ車の4人仕様/福祉車両
【性能設計】最大安定傾斜角の設計値/最小回転半径の設計値

○第5章 改造後のトラブル対策

【トラブルに対する考え方】
【構造体の亀裂、破断、変形】部材のボルト穴からの亀裂/部材の溶接部からの亀裂/部材(構造体)そのもの亀裂/ボルトの破断/ねじ(ボルト)の緩み/配管の亀裂/排気管の亀裂/フレームの変形
【振動、異音】推進軸の振動、騒音/フレーム振動/ステアリング振動/ペダル振動/バッテリー、エアタンクなどの補機振動/キャブ内部の空気振動/バックミラーの振動/減速機(デフ)異音
【熱】熱くなって困る場合/冷えて困る場合
【操作系】操作ストロークが不足する/操作力が過大である
【電気】作動不良/電気系のメンテナンス/電気による車両火災

○第6章 改造届出書の作成と認証の取得

【改造届出書に関する規定】車体番号限定/条件付認可/審査結果通知書(第2号様式)の有効範囲
【届出書の作成方法】
【よく使われる証明書】メーカー証明書/比重証明書/教習自動車用途証明書/溶接施工資格証明書
【改造届出書の提出と審査結果通知書の受領】提出時の注意/審査結果通知書受領時の注意
【届出書の見本】

○巻末資料・改造の届出が必要な範囲

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